岩手県議会農業農村整備推進議員クラブ(髙橋元 会長、会員数47名全議員加入)は、8月27日(月)に現地研修会を開催しました。研修会には、会員16名が参加し、矢巾町の「県営経営体育成基盤整備事業徳田第二地区」における高収益作物の導入状況や徳田南地区における都市住民の生活の安全にも寄与している農業用水路を視察するとともに、地元農業法人代表者等と「農業収益向上に向けた取組」について意見交換を行いました。

 研修に先立ち、髙橋会長が「本日は矢巾町の現地研修となります。高橋町長が急遽ご出席いただけなくなり残念ですが、地元農家さんと活発な意見交換をしていただき、有意義な研修にしていただきますようよろしくお願いいたします。」と挨拶しました。

 続いて、事務局を務めている本会の及川正和会長が「今年度よりコメの生産調整が廃止となり、県内の農家の方々はコメの生産コストの縮減に取り組んでいる中、基盤整備事業の推進を求める農家の方々の声が一段と多くなってきています。先生方には、本日の現地研修を通じてこれまで以上に農業農村整備の役割と必要性についてご理解を深めていただきますとともに、今後とも、農業農村整備の推進に一層のご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」と挨拶しました。

 最初の現地研修場所である県営経営体育成基盤整備事業徳田第二地区では、整備された水田を活用してズッキーニを取り入れた高収益作物の農業経営を視察しました。盛岡広域振興局 宮野孝志局長、矢巾町 水本良則副町長、鹿妻穴堰土地改良区 髙橋隆理事長からご挨拶いただきました。宮野局長は「先週までに、盛岡広域振興局管内の市町からの意見要望について説明いただきました。ほ場整備事業の早期完成のほか、大雨時の湛水被害を防止するための水路整備についても要望をいただいた。改めて、収益性の向上、農地の利用集積、担い手の確保のみならず、防災面での農業農村整備の重要性について痛感した。本日は、現地視察を通じて農業農村整備の必要性や効果などについてご理解を深めていただくようご説明申し上げますので、皆様には農業農村整備の推進について、大所高所からご指導ご鞭撻をいただきますようお願いいたします。」と挨拶しました。その後、盛岡広域振興局農政部 伊藤栄悦農村整備室長と盛岡農業改良普及センター 高橋英明所長、矢巾町菅原弘範産業振興課長から、事業の概要と営農状況についてそれぞれ説明がありました。

 次の現地研修地である徳田南地区では、農村災害対策整備事業で整備した農業用水路の役割等を視察しました。周辺の都市化の進行により排水量が増えたことや、過去の豪雨時における排水路の効果等について、矢巾町 村松亮道路都市課長、菅原産業振興課長、伊藤農村整備室長から説明を受けました。

 意見交換会では、矢巾町 菅原産業振興課長から「ほ場整備実施地区における高収益作物栽培等の推進」について、農事組合法人東農産 宮竹志代表理事から「組合の組織概要や営農の取組」についてお話していただきました。

 菅原産業振興課長は、「ズッキーニは町内や県内の消費者にはあまりなじみがないことから、栽培を推進するに当たっては、『地元学び塾』での新しい食べ方の調理体験や町内飲食店とコラボした『ズッキーニをおいしく食べようキャンペーン』、イトーヨーカドー大森店(東京都大田区)での『矢巾町フェア』での試食販売など、普及啓発に取り組んでいる。」と、矢巾町の取組について紹介しました。

 また、宮代表理事は、「まずは、様々な作物を生産できる乾田化、大区画化されたほ場にしていただいたこと、ズッキーニの栽培技術を指導いただいたこと、その他ご指導いただいた関係者の皆様に感謝する。平成27年の組合設立時は3haだったズッキーニの面積は、現在7haまで増えた。ズッキーニを作付しているほ場は、ズッキーニと小麦の二毛作に取り組んでいる。今後は、『ズッキーニ漬物』の開発や若手農業者の育成などに取り組んでいきたい。」と力強く説明しました。

 会員の方々は、高収益作物の導入が可能となるほ場整備事業の効果や、農業用水路が都市生活に少なからず寄与している状況を確認し、今後の課題等を認識して研修会を終えました。

 

 

【挨拶する盛岡広域振興局宮野局長(徳田第二地区)】

【ズッキーニについて説明を受ける会員(徳田第二地区)】

【伊藤農村整備室長から農業用水路の概要について説明を受ける会員(徳田南地区)】

【意見交換会で発言する農事組合法人東農産 宮代表】

【意見交換会の様子】

 

 

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