1月24日から25日、本会は、盛岡市つなぎ温泉「ホテル紫苑」において『平成30年度水土里ネット役員研修会』を開催し、土地改良区役職員等306名が出席しました。

 開会にあたり、及川正和 本会会長が「平成31年度は、臨時・特別の措置546億円を含む当初予算4,963億円と、30年度補正予算1,488億円を合わせて6,451億円が措置される見込みとなった。この予算は、土地改良関係者の悲願である“21年度当初予算額への回帰”に向け回復しつつある。本会としても、中山間地域が8割を占め、他県にもまして農業者の高齢化の進行と担い手確保が喫緊の課題となっている本県において、持続可能な地域農業を支える農業生産基盤整備を皆様とともに推進していきたい」と挨拶しました。

 そして、来賓としてご臨席いただいた髙居和弘 東北農政局農村振興部長、千葉匡 岩手県農林水産部農村整備担当技監からご挨拶をいただきました。

 研修の1日目は、千葉 担当技監が『いわてNNビジョン2019(案)』と題し、本県における農業農村整備分野の4年間(2019~2022)にわたる施策の展開方向について説明しました。

 次に、木下幸雄 国立大学法人岩手大学 准教授が『農業経営力を向上させる農業・農村の基盤づくりを考える』と題し、“人間的要素”“生産基盤”“経営の仕組み”を経営力の三要素として、それぞれの課題や向上するための取組事例を紹介しました。

 続いて、進藤金日子 参議院議員(都道府県土地改良事業団体連合会会長会議顧問)が『我が国の食料と農業・農村を考える』と題し、農家所得の向上に向け、土地改良予算と水田フル活用対策予算の増額確保の重要性について説明しました。

 また、宮崎まさお 都道府県土地改良事業団体連合会会長会議顧問が『農業農村整備の今後の展開方向』と題し、“大切な農地と水を守る”“農山漁村を災害から守る”“美しい農山漁村を守る”の3つの大きな方向を掲げ、『土地改良は未来への礎』であると述べました。

 2日目は、はじめに飯田聡 株式会社クボタ特別技術顧問が『土地利用型農業の推進に向けたスマート農業への取組~基盤整備と連携した農業機械の開発研究最前線~』と題し、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、農作業の省力化や精密化などを進めた次世代型農業機械の研究開発について紹介しました。

 最後は、坂田賢 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究部門上級研究員が『広域・圃場レベルにおける稲作水管理の自動化に向けた取組』と題し、ICTを活用して土地改良区が管理するポンプ場から、農家が管理するほ場の給水栓までを連携させ、水利用に応じた効率的な配水を行う水管理制御システム『iDAS(アイダス)』の仕組みを解説しました。

 出席者は、各講師からの様々な分野での貴重な講義を傾聴し、今後の土地改良区運営基盤強化に向けて思いを新たにしていました。

 

【主催者挨拶する及川 本会会長】

【来賓挨拶する髙居 東北農政局農村振興部長】

【来賓挨拶する千葉 県農林水産部農村整備担当技監】

【講演する木下 岩手大学准教授】

【講演する進藤 参議院議員】

【講演する宮崎 都道府県土地改良事業団体連合会会長会議顧問】

【講演する飯田 (株)クボタ特別技術顧問】

【講演する坂田 農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究部門上級研究員】

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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