4月10日、照井土地改良区(小野寺道雄 理事長)主催の『八幡沢発電所発電開始式』が一関市厳美町八幡沢地内の厳美南堰幹線用水路沿いで開催されました。
神事では、県南広域振興局農林部一関農村整備センター鈴木満所長、一関市髙橋邦夫副市長をはじめ、工事施工業者や地元関係者及び土地改良区関係者が参加する中で、八幡沢発電所の安全運転を願って玉串を奉奠しました。
神事の後、小野寺理事長は、「八幡沢発電所は改良区で設置した3箇所目の発電所であり、国産初のらせん水車を使用した。また再生可能エネルギーの普及拡大や学習施設としてエネルギーパークも整備した。今後は地域などから親しまれる施設として運転していきたい」と挨拶を述べました。
その後、一関農村整備センター鈴木所長と一関市髙橋副市長から祝辞があり、鈴木所長が「照井土地改良区における小水力発電の取組は岩手県内の先導役であり、八幡沢発電所の完成により農家負担の軽減や地球温暖化防止に寄与しながら、発電所をシンボルとした地域の発展を願う」と祝辞を述べました。
その後、小野寺理事長が発電所のスイッチを入れると、取水口から水車へ水が流れ、直径2mのオレンジ色をしたらせん水車が徐々に回転を始め発電が開始され、参加者からは喜びの声や拍手があがりました。
八幡沢発電所は落差2.34mで1.346㎥/sの水量を利用し、最大出力19.9kwの年間一般家庭31軒分の電力量に相当する112,759kwhの発電を行います。なお発電した電気は東北電力に売電され、維持管理に係る経費負担に充てられます。国産第1号機のらせん水車として、今後全国の農業用用水路に広く普及が期待されるところです。
【情報提供 照井土地改良区 】
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