7月8日に欧州圏ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日臨時代理大使が胆沢平野土地改良区を公式訪問しました。

 今回の訪問は、NPO法人日本伝統文化振興機構を通じて同土地改良区の及川正和理事長と知り合いであったレジャバ大使が、日本の農業・農村を視察したいとの意向を示したことで実現したものです。

 7日に本県入りしたレジャバ大使は、達増拓也岩手県知事を表敬訪問、8日午前中に陸前高田市の東日本大震災津波伝承館などを視察した後、同土地改良区を訪問しました。

 はじめに、同土地改良区の会議室で及川理事長が「間近に迫った東京五輪の当初のスローガンは、東日本大震災津波からの復興であり、立ち直りつつある被災地の今を発信し、ジョージア国をはじめ各国から寄せられた支援に感謝することが五輪招致の原点。それを忘れずにご視察されたことに岩手県民として心から御礼を申し上げる。本日は、農業生産に不可欠な農業用水に関する施設と、産業としての農業を支えている水田の大区画ほ場整備事業地区をご視察いただき、土地改良区の役割をご理解いただければ幸いです。」と歓迎の挨拶を述べました。

 次に、レジャバ大使が、「岩手県、特に海岸沿いの方々は、東日本大震災津波からの復興という、非常に長く険しい道のりを乗り越え、前を向いている。地政学的に多様な文化がぶつかるところであるが故に発生する、様々な問題にも折れることなく、前を向いてしっかりと歩んできたジョージアとは、心の部分で共通するものがある。今日は農業に関する学習をしっかりさせていただき、これを機に、日本とジョージア、岩手県とジョージアの関係を一歩ずつ進め、長く歴史を作っていきたい。」と挨拶を述べられました。

 続いて、ジョージア大使館のダヴィド・ゴギナシュヴィリ専門分析員から、ジョージアの文化や歴史、政治について説明があり、式典に参加した同土地改良区役職員は、日本から遠く離れたジョージアという国を身近に感じているようでした。

 その後、胆沢ダムや円筒分水工、大区画ほ場整備事業を行っている若柳中部地区の視察をし、レジャバ大使は、担当者からの説明を熱心に聞き、質問をしながら日本の農業・農村に関して理解を深められました。

【挨拶をする及川正和理事長】

【挨拶をするティムラズ・レジャバ大使】

【レジャバ大使へ記念品を贈呈】

【ジョージアの説明をするダヴィド・
ゴギナシュヴィリ専門分析員】

【及川理事長の説明に熱心に聞き入る
レジャバ大使】

【ドローンで大区画ほ場整備事業を視察する
レジャバ大使】

【胆沢ダムを視察するレジャバ大使】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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