本会は、2月7日から8日の日程で、盛岡市つなぎ温泉ホテル紫苑において「平成28年度水土里ネット役員研修会」を開催し、土地改良区役職員等302名が出席しました。
開会にあたり、及川正和 本会会長が「昨年は、今後の土地改良のあり方に大きな追い風となる二つの流れがあった。
一つ目は昨年7月の参議院選挙において、進藤金日子氏が、土地改良の代表として当選を果たされたことであり、もう一つは、国において新たな『土地改良長期計画』が策定されたことと『土地改良関係予算』に回復の兆しが見えることである。
特にも予算確保については、計画的な事業推進に不可欠な当初予算の回復に期待が高まっている。
本年はこうした状況を踏まえ、引き続き予算確保の活動や昨年8月に発生した台風災害からの復興について、会員の皆様と力を合わせて進んでまいりたい」と挨拶しました。
続いて、来賓としてご臨席いただいた米田博次 東北農政局農村振興部長、多田繁 岩手県農林水産部農村計画課総括課長からご挨拶をいただきました。
研修の1日目は、進藤金日子参議院議員(都道府県土地改良事業団体連合会会長会議顧問)が「国政報告:農業農村整備の今後の展開方向」と題し、参議院農林水産委員会での質問内容や、自身の掲げる「3つの約束と6つの全力」について、具体例を交えながら講演されました。
続いて、皆川芳嗣 株式会社農林中金総合研究所理事長(元 農林水産省事務次官)が「農業・農村を支える土地改良への期待」と題し、歴史的な背景や諸外国との比較などを織り交ぜながら、土地改良が果たす役割について講演されました。
講師のお二人は、農業農村整備に精通されているとともに、それぞれ大学生や中、高校生の時代を盛岡で過ごされていることなど、本県へのご理解が深いこともあって、大変、盛り上がった講演会となりました。
2日目は、三浦憲一郎税理士(本会 外部監査人)が「土地改良区の会計と役員の役割~会計事務の事故を未然に防止するために~」と題し、会計事務における事故の事例や、それを未然に防止するために土地改良区の役員がすべきことなどをわかりやすく解説しました。
参加者らは、各講師からの農業・農村の振興に関わる多角的な視点でのお話に、改めて土地改良区が果たすべき役割について思いを新たにしたようでした。
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