夏川沿岸土地改良区(高橋秀典理事長)が、9月4日に「災害応急用ポンプ」の設営及び運転の訓練を行いました。訓練に当たっては、洪水時に排水機場のポンプが故障のため運転できないという想定のもと、東北農政局土地改良技術事務所から「災害応急用ポンプ」を借り受け、現地での排水作業のみならず、仙台市(土地改良技術事務所)からのポンプ設備一式の積込・運搬、現地での据付・接地・配線、ポンプの運転、作業終了後の撤去・洗浄及び積込・返却までの一連の動作を確認しました。

 今回借り受けたポンプ設備は、水中ポンプ口径200㎜×1台と排水ポンプパッケージ(口径200㎜×2台)1セットで排水作業を行うとともに、排水ポンプ車(口径200㎜×6台)と小型ポンプ車(口径300㎜・150㎜が各1台)の展示をしました。

 訓練には、土地改良区の関係者に加え、国(土技所)・県(農村整備C、土木C)・市(農林部、消防署)の関係機関及び近隣土地改良区や農業法人等の関係団体から、合わせて50名が参集しました。

 排水作業後に、関係機関との意見交換を行い、洪水時の本番に向けた課題として、作業員の安全確保対策や、迅速に対応する上での地元(協力)業者とのつながりづくりなど、貴重な意見が出されました。土地改良区では、これらの意見や訓練の検証結果を踏まえ、「災害応急用ポンプを活用した洪水対応マニュアル」を取りまとめる予定です。

 なお、土地改良技術事務所では、「災害応急用ポンプは、災害時だけでなく平時の訓練等にも貸し出すことができるため、引き続きこのような機会などにも対応していきたい」とのことでしたので、申し添えます。

 

【洪水訓練のレイアウト】

【訓練会場の全景】

【展示用:排水ポンプ車】

【展示用:小型ポンプ車】

【排水作業①】

【排水作業②】

【排水作業③】

【意見交換での高橋理事長の挨拶】

【意見交換での土技所・谷企画情報課長の  コメント】

 

 

(作成:夏川沿岸土地改良区)

 

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