8月2日、胆沢平野土地改良区(及川正和 理事長)は、奥州市胆沢区若柳の円筒分水アクアパーク周辺を歩き、里の景色や水の音、土の感触を感じることによって、農業用水路の役割と親水空間等の多面的機能を地域住民へ広く周知することを目的に、「歩いて進もう!胆沢平野の探検隊!水に親しむウォークラリー」を開催しました。

 この取組は、胆沢扇状地を「屋根のない博物館」とし、保全管理の大切さを啓発する「田園博物館構想」の活動の一環で、当日は、小学生76名、中高生3名、大人34名の113名が参加し、県南広域振興局農政部農村整備室からも3名が参加しました。

 開会式で及川理事長は「お米を作るためには農業用水が必ずなければならないということ、農業用水は水路がないと田んぼに届かないこと、その農業用水と水路の大切さを勉強してほしい。」と挨拶し、3.5kmのコースを参加者と一緒に歩きました。 

 ウォークラリーでは、「円筒分水工はなぜ丸いのか?」「ビオトープ池に住む生きものは何か?」など、水路に関連した10問の問題を解きながら水路沿いの道を歩き、途中の休憩ポイントでは、水路の開削者などの歴史や役割、多面的機能についての説明がありました。

 参加者からは、「すごく暑かったけど、水路沿いを歩いて楽しかった。」「水の勢いがすごいのに、話を聞くと、軽いジョギング程度の早さと知って、意外とゆっくりなんだなと勉強になった。」「家の周りにある小さい水路にも、ここから水が来ていることを初めて知った。」という感想が聞かれました。

 その後、円筒分水アクアパークの池で「イワナのつかみ取り」が行われ、子供達は歓声を上げ、なかなか掴めないイワナに苦戦しながらも、楽しく水と生きものに親しんでいました。

胆沢平野土地改良区の担当者は、「参加者の多くが小学生ということもあり、将来、地域を守っていく子供達がこのイベントを通じて水路などについて学び、『暑い中3.5km水路沿い歩いた。イワナを捕まえた。』という夏の思い出とともに、大人になるまで農業用水の大切さを憶えていて欲しい。」と願っていました。

 

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