9月29日、山王海土地改良区(髙橋勘一理事長)は、山王海ダムにおいて『湖と森のふれあい研修』を開催しました。この催しは、一般の方々に地域における土地改良区の役割や森の大切さについて、より一層理解を深めてもらうために開いたもので、地区内外から44名が参加しました。
開会に当たり髙橋理事長は、「山王海ダムは、農業用水のためのダムだが、多面的な機能を有している。また、森には、熊などが里に下りないように、動物の食べ物となる栗の木などを植えている。ダムの機能や森林の役割について、学んでほしい。」と挨拶しました。
参加者は、初めに、全国でも珍しい親子ダムとして知られる山王海ダムと葛丸ダムについて、その目的や構造を土地改良区の職員から説明を受けました。続いて、ダム管理施設の説明、山王海ダムの放流バルブ室や濁度室※1を見学しました。また、ダム堤体内部の監査廊※2の説明を受けた際は、監査廊へ降りてゆく階段の多さに驚いていました。
お昼には、山王海・葛丸ダムカレーが振る舞われ、参加者は美味しそうに味わっていました。
午後からは、森林が持つ多面的機能やダム周辺でとれたサルナシなど普段目にする機会がない木の実等の説明を受け、森林の大切さや農業用ダムの役割について理解を深めていました。
※1濁度室:漏水量やその濁り度・水温の計測室
※2監査廊:ダム堤体内部に設置された管理用トンネル
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