本会では令和6年度技術向上プログラムの第1回現地研修として、農事組合法人「農の未来 武道(ぶどう)」の皆様からご指導をいただき、農業体験を行いました。
本研修は、農業を実際に体験することで、ほ場整備の重要性を深く理解するとともに、農家のニーズを把握し、計画・設計の質を高めることを目的としています。
本会職員5人が、盛岡市玉山「武道地区」のほ場整備された水田で田植えの作業体験をしました。田植機への苗渡しや育苗箱の洗浄のほか、田植機の運転をしました。整備された水田、耕作道のため、スムーズに作業を行うことができました。
整備された大きな水田、未整備の小さな水田での田植機による作業を体験することができ、今回の研修を通して、整備されたほ場は、いかに農作業がし易くなるか、身をもって体験することができました。また、GPS付の田植機の運転も体験することができ、これからのスマート農業に対応したほ場の計画・設計等に生かすことができる経験となりました。
結びに、農事組合法人「農の未来 武道」の皆様には、農繁期にもかかわらず、大変丁寧なご指導をしていただきました。おかげさまで有意義な研修となりました。心から御礼申し上げます。
≪参加者からの一言≫
農村振興部 農村整備課 嘱託職員 大志田 亮輔
農作業の難しさなどを学ぶことができ、とても貴重な経験となりました。この経験を業務に活かしていきます。
農村振興部 農村整備課 嘱託職員 佐藤 奈津子
実際に田植機の運転や、その他必要な作業を体験させていただき、農作業の大変さとほ場整備の重要性について学ぶことができました。農家の皆様がより作業をしやすくなるよう、今後の業務に取り組んでいきます。
農村振興部 農村環境課 嘱託職員 越場 亜紀
苗渡しや洗浄、田植機の操作など貴重な経験をさせていただきました。常日頃の農家の方々の大変さや苦労などを近くで感じることができました。この経験を忘れず業務に向き合っていきます。
換地部 換地課 嘱託職員 三上 睦実
GPS付の田植機に搭乗させていただき、最新の技術を体験させていただきました。今回の経験をこれからの業務に活かしていきます。
農事組合法人「農の未来 武道」は、盛岡市玉山区(当時)で初めての集落営農法人として平成25年1月7日に設立され、法人の構成は26戸、代表理事組合長竹田浩久氏をはじめとして、地域の農地の有効活用、後継者育成等、意欲的な取り組みが評価されています。
前身の「武道大豆転作組合」は、早くからの大型機械導入、省力化栽培が評価され、平成12年に農林水産省農産園芸局長賞、平成17年には岩手県の「集落ビジョン大賞」を受賞しています。農事法人「農の未来 武道」設立後は、東北工業大学、京都大学などの研究グループが行う国内初の小型無人機「ドローン」による栽培管理システムの実証実験に協力、先進的な農業技術に対しての意欲的な姿勢が引き継がれています。

【整備後の水田で田植機の運転体験】

【水田での苗渡し作業】

【未整備の水田で田植機の運転体験】

【苗箱の洗浄作業】
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