11月19日、国営豊沢川農業水利事業完工式が花巻温泉ホテル千秋閣で開催され、国・県をはじめとする関係機関・団体から多くの関係者が出席しました。本事業は築造後50年以上が経過した豊沢ダムを改修するとともに、小水力発電施設を新設し、農業用水の安定供給と維持管理費の軽減や、農業生産性の維持及び農業経営の安定を目的に進めてきたものです。

 式では、鈴木憲和農林水産大臣(代読)が「施設の機能が十分に発揮されることにより、農業用水が安定的に供給され、地域の特色を生かした農業が持続的に営まれることを祈念する。引き続き土地改良区による施設の維持管理やほ場整備事業の推進など、現場の皆様の取り組みを支援していく。」と挨拶されました。次に、東北農政局の永井春信局長が「担い手への農地の集積集約化やスマート農業導入による省力化技術を通じて、地域農業がより成長し次世代を担う若者が活躍する地域へと発展することを期待する」と式辞を述べました。

 また、本会千田公喜副会長が「当地域の主要な水源である豊沢ダムの改修とともに小水力発電施設を新設する本事業の完工は快挙であり、関係者の皆様に敬意を表する。本会としても引き続き関係機関と連携を図りながら、土地改良事業の推進や水土里ネットが抱える諸問題の解決に全力を尽くしていく。」と祝辞を述べました。

 続いて、豊沢川土地改良区久保田理事長が「国営事業の完工により農業水利施設の適正な維持管理はもとより、農業用水の安定供給に努めるとともに、ICT技術の活用等新たな時代を見据えた農業農村施策に的確に対応していくことが可能になると確信している。今後も豊沢川の美しい農村環境を維持し、末長く豊かな生活に寄与していくとともに、地域農業が持続的に発展するよう今後も努力する。」と謝辞を述べ、事業の推進に尽力した関係者へ感謝の意を表しました。

 式典後は、関係者による祝賀会が開かれ、事業の完成を祝うとともに、今後の地域農業の持続的な発展に向けた思いを新たにしました。

 

 

【永井東北農政局長による式辞】

【千田副会長による祝辞】

【謝辞を述べる豊沢川土地改良区 久保田理事長】

 

 

▼▼▼PDF版はこちらから▼▼▼

https://www.iwatochi.com/main/06/osirase/osirase1227.pdf