本会は1月27日から28日にかけて、盛岡つなぎにおいて県内土地改良区役員ら約270名の出席のもと、『令和7年度水土里ネット役員研修会』を開催しました。

 開会にあたり、主催者を代表して本会髙橋隆会長が、「本研修会は、土地改良区の組織運営の改善及び適正な財政計画の確立と土地改良区の管理運営基盤の強化に資することを目的に開催している。県内の土地改良区関係者がこのように一同に会するのは本研修会が唯一と考えている。地域の課題等を共有しながら交流を深めていただきたい。」と挨拶しました。

 次に、来賓の岩手県農林水産部の今泉元伸 農村整備担当技監が、「本県の農業を強化するため、昨年7月に県が策定した『岩手農業生産強化ビジョン』において、生産基盤の強化に取組むこととしている。本ビジョンに基づき生産者の収益向上とともに、生産性・市場性の高い産地づくりと、それを支える生産基盤の着実な整備、農業水利施設の適切な保全・長寿命化などを地域と共に進めていく。また、令和8年度予算が本県に十分に配分されるよう、国に対する要請に地域の声をしっかり反映させるとともに、計画的かつ効率的な事業執行に取り組んでいく。」と挨拶しました。

 また、都道府県水土里ネット会長会議顧問の進藤金日子 参議院議員からは、役員研修会開催へのお祝いと最近の農業農村を巡る情勢のビデオメッセージが寄せられました。

 初日の研修では、今泉農村整備担当技監が『いわての農業農村整備の展望』と題して、本県の農業・農村における情勢や課題について説明したほか、農業農村整備の重要性と4つの柱、生産基盤の強化、農業用水の安定供給、防災・減災対策、農村の環境保全と農業農村整備の展望について講演しました。

 続いて、トゥリーアンドノーフ株式会社 徳本修一 代表取締役がリモートで『世界に誇る日本の土地改良の未来に向けて』と題して、米の直播等効率的な農業の実践やYouTubeでの活動発信について紹介したほか、世界各地での水稲栽培の状況について講演しました。

 次に、半井小絵 気象予報士 が、『災害への備えと情報の活用~岩手県の災害リスクを踏まえて~』と題して、台風の特性や冷気により大気が不安定になる事象等について解説したほか、大雨による災害の危険度を5段階に色分けしてリアルタイムにマップ表示する“キキクル”について紹介し、災害時の情報活用の重要性について講演しました。

 翌日の研修では、浅田・加藤法律事務所 加藤美香保 弁護士が『職場のハラスメント対策~快適な職場を保つために~』と題して、様々なハラスメントについて具体的な事例をもとに解説し、ハラスメントを回避する接し方等について講演しました。

 最後に、秋田県農林水産部林業研究研修センター 和田覚 環境経営部長が『ブナ林の生態とクマの出没動向』と題して、熊の生息地であるブナ林の分布や結実の豊凶周期等との関係から考察した、近年の熊大量出没の原因について講演しました。

 出席者からは、「『世界に誇る日本の土地改良の未来に向けて』の講演を聞いて、直播の有効性や将来性、日本と世界の情勢を学ぶことができ大変ためになった。」、「『災害への備えと情報の活用』の講演を通じ、予想出来ない災害が多く発生している中、備えと情報の大切さを再認識した。」、「『職場のハラスメント対策』の講演は、具体的な事例を挙げての説明で分かりやすかった。また、普段あまり気に留とめていなかったが改めて考える事が出来た。相手への配慮を忘れずに対話したい。」など多くの感想が寄せられました。

 本研修会が、農業政策や自然災害への備え、職場環境改善等への理解が深まるとともに、今後の土地改良区の運営の一助になることを期待します。当会では、今後も土地改良区の管理運営基盤の強化に向け、引き続き研修会を開催してまいります。

 

【主催者挨拶をする髙橋隆会長】

【来賓挨拶をする今泉元伸農村整備担当技監】

【進藤顧問によるビデオメッセージ】

【講演する徳本代表取締役】

【講演する半井気象予報士】

講演する加藤弁護士】

【講演する和田環境経営部長】

【研修会場の様子】

 

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