5月26日、本会では令和7年度新人研修として、農事組合法人「農の未来 武道(ぶどう)」(代表:竹田(たけだ) 浩久(ひろひさ))及び有限会社「夢農業たかはし」(代表:髙橋(たかはし) 志洋(ゆきひろ))の皆様からご指導をいただき、農業体験を行いました。
本研修は、農業を実際に体験することで、ほ場整備の重要性を深く理解するとともに、農家のニーズを把握し、計画・設計の質を高めることを目的としています。
本会の新人4人を含む職員6人が、ほ場整備済の「武道地区」(盛岡市玉山)の水田及び「夢農業たかはし」(盛岡市好摩)の未整備の水田で、田植え作業の比較体験をさせていただきました。現地では、田植機への苗渡しのほか、実際に田植機の運転を行いました。
整備済水田は、道路との高低差が小さく、スムーズに苗渡し作業を行うことができました。また、耕作道は道幅が広いため、軽トラックと田植機のすれ違いがしやすく、水田間の移動を効率的に行うことができました。これに対し、未整備の水田では道路と水田の間に水路があったり、高低差が大きかったりと整備後のほ場と比べて苗渡しが大変でした。
ご指導いただいた方々からは、ほ場整備後は農作業がとても楽に出来るようになった、と喜びの声が上がっていました。
今回の研修を通して、ほ場整備がいかに農作業の負担軽減に役立っているか、身をもって体験することができ、今後のほ場整備の計画・設計等に生かすことができる体験となりました。
最後に、農事組合法人「農の未来 武道」及び有限会社「夢農業たかはし」の皆様には、農繁期に大変丁寧なご指導をいただきました。おかげさまで貴重な体験ができ、有意義な研修となりました。心から御礼申し上げます。
≪参加者からの一言≫
総務管理部 管理指導課 主事 高見 知加(入会1年目)
GPS付きの田植え機で実際に自動運転と手動運転のそれぞれの操作を体験し、スマート農業の一端に触れる貴重な経験をさせていただきました。農家の方と直接お話して、ほ場整備の大切さや当団体の仕事の重要性を感じるとともに、当会をもっと身近に感じていただくために、効果的な広報や情報発信の必要性も感じました。農家の皆様が作業しやすいほ場づくりを支えるため日々の業務に真摯に取り組んでまいります。
総務管理部 総務課 主任 米田 知優(入会1年目)
田植え機の自動操舵システムでの走行体験や、ドローンを使った農薬散布のお話を伺うことができ、スマート農業を肌で感じることが出来ました。一日の体験でしたが、農業の楽しさと大変さの両面を知ることができたので、この経験をいかし、農業・農村の発展のために、これからも日々の業務に邁進していきたいと思います。
総務管理部 総務課 主事 佐々木 つぐ美(入会1年目)
田植え体験を通じて、ほ場整備の重要性と農業の現場を肌で感じ、農家の方の苦労や工夫を理解する良い機会となりました。この経験を忘れず、少しでも農家の方々の力になれるよう業務に取り組んでいきます。
総務管理部 水土里情報推進課 技師 紺野 光咲(入会1年目)
田植機を利用していても苗箱の交換などは人が行っており大変な作業でしたが、大型の機械を利用できるかどうかによって農作業の効率が大きく変わるという事が体験を通して実感できました。ほ場整備事業を進める重要性を改めて感じ、それを支えられるように今後も業務に取り組んでいきたいです。

【整備後の水田での田植え体験】

【整備後の水田での田植え体験】

【未整備水田での田植え体験】

【未整備水田での田植え体験】
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