1月20日、本会は、サンセール盛岡において『令和3年度水土里ネット役員研修会』を開催し、土地改良区役職員等約210名が出席しました。

 昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催を断念しましたが、今年度は参加者の検温や手指消毒、座席間隔確保などの感染対策を徹底して開催しました。

 開会にあたり、大宮惇幸本会会長が「国の農業農村整備事業関係予算は、令和3年度補正予算と令和4年度当初予算を合わせ本年度と同水準の予算が閣議決定されました。当初予算については増額となりましたが、計画的な事業推進のためには更なる予算確保が必要です。当初予算の確保と補正予算の継続的な措置に向け、引き続き関係機関への要請活動を行ってまいります」と挨拶しました。

 佐藤隆浩岩手県農林水産部長の代理として出席した千葉和彦県農林水産部農村整備担当技監兼農村計画課総括課長は、「県では、土地改良区の運営基盤の強化を図るため、引き続き維持管理の省力化に向けた施設整備や複式簿記の定着に向けた取組などについて支援してまいります。」と挨拶しました。

 研修では、千葉農村整備担当技監が『令和4年度県予算について』と題して、国と県の予算の推移や令和4年度における農業農村整備関係予算案の概要などを説明しました。

 続いて、佐々木剛農村建設課総括課長が、『本県における流域治水の取組について』と題して、国や本県における流域治水の取組状況などとともに、一時的に水田に雨水を貯留し下流での洪水防止・軽減に効果的である田んぼダムの実証試験の結果や今後の課題について講演しました。

 次に、末吉康則クボタKSIS推進室シニアアドバイザーが、「クボタのスマート農業用水管理について」と題し、ICTを活用した農業用水の管理の事例や今後の展望等について講演しました。

 また、落語家の三遊亭楽春師匠が『笑いは健康の良薬』と題して、落語には笑いと話しを想像することにより脳の活性化に役立つ効果があること等について講演しました。

 休憩を挟んで、気象予報士・防災士の大隅智子氏が『異常気象と防災』と題して、全国で頻発する豪雨災害の発生状況や平成28年に発生した台風10号などによる県内の被災状況、地球温暖化による気候への影響などについて講演しました。

 最後に全国水土里ネット会長会議顧問の進藤金日子参議院議員が、『農業農村の振興に向けて』と題して、今後農林水産業を発展させていくためには、それを支える基盤整備予算の安定確保、農林水産業の成長産業化、現場を支える人材育成、農山漁村のインフラ整備、防災・減災対策、女性活躍、更に、これらの取組に対する国民理解の促進などが必要であると講演しました。

 出席者は、二年ぶりの研修に様々な分野の見識を深めていました。

 

【主催者挨拶する大宮会長】

【来賓挨拶する千葉農村整備担当技監】

【講演する佐々木課長】

【講演する末吉康則氏】

【講演する三遊亭楽春師匠】

【講演する大隅智子氏】

【講演する進藤金日子議員】

【研修会場の様子】

 

 

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