9月23日(金)山王海土地改良区(大沼義広理事長)は、NPO法人紫波みらい研究所(阿部礼子理事長)と共同で山王海ダムにおいて『湖と森のふれあい研修』を開催しました。

 この研修は、一般の方々にダムの役割や森の大切さをより一層理解してもらうために開催しているもので、関係機関を含め29名が参加しました。

 開会に当たり大沼理事長から、「本日は、天候の優れない中参加していただきありがとうございます。本研修は、昨年度まで新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から中止していました。今回、3年ぶりに開催できたことを非常に嬉しく思います。怪我には十分気を付けて、記憶に残るような研修にしてください。」と挨拶しました。次に、NPO法人紫波みらい研究所八重畑祐見子副理事長が「午後には自然観察会がありますが、目で見るだけでなく触れてみたり音を聴いてみたり全身で自然を感じて楽しんでください。」と挨拶しました。

 参加者は、土地改良区職員から親子ダムである山王海ダムと葛丸ダムについて、その歴史や目的、構造についての説明を受けた後、取水放流設備や放流バルブ室、漏水濁度室(ろうすいだくどしつ)を見学しました。普段見ることのできない機械設備などについて参加者は、熱心に学んでいました。

 午後には、山王海ダム上流に会場が移され平成の森モニュメント除幕式が行われました。開式に当たり大沼理事長から、「本日のふれあい研修では様々な事業を取り入れています。また、平成25年度から取り組んでいた推進活動業務も今年度で一段落します。今回建設したモニュメントは、今後の平成の森の活動を紫波町、紫波みらい研究所、山王海土地改良区が連携して継続していくための誓いと、みなさんがこのモニュメントを見たときに農業用水施設の重要性、森林の大切さを思い出して貰えるよう、ここに建立させていただくものです。」と挨拶しました。

 続いて、紫波みらい研究所の案内で自然観察会が行われ、参加者は平成の森に植えられている植物について研究所の職員から説明を受け、熊の爪痕が付いた樹に実際に触れ観察したり、アケビなどの食用の果実を食べてみたりと貴重な体験を楽しんでいました。

 

【挨拶する大沼理事長】

【放流バルブ室で改良区職員から説明を受けている参加者】

【今回建立したモニュメント】

【熊の爪痕を観察する参加者】