いわて水土里ネット女性の会、髙橋優恵副会長(胆沢平野土地改良区)、高橋帆南美幹事(山王海土地改良区)、事務局、本会菅野章参与の3名が12月5、6日の2日間、宮崎県に出向き男女共同参画について先進地研修を行いました。

 研修先の水土里ネットみやざきでは、平成29年に発足した「日本のひなた水土里ネット女子会」の立ち上げの経緯や活動状況を聴き取るとともに、「いわて水土里ネット女性の会」の活動状況等を紹介し、コロナ禍における活動方法などを意見交換しました。

 また、大島堰土地改良区では、全国初の女性理事長に就任した奥村千扶子理事長を訪ね、理事長になるまでの経緯やその意気込みを学びました。

 奥村理事長から「2ヘクタールの水田の後継者が私しかいなく組合員となった。総代となって1期目の任期を終えようとした時、理事にとの声が上がったが、周りの賛同を得られなかった。2期目の任期を終えるとき、再び、理事に押され、周囲と議論を重ねた末に理事になった。その後、副理事長を8年務め、令和2年に理事長となった。職務に当たっては、「男だから」「女だから」ではなく「理事として」を常に念頭に置いている。性差に拘らず“みんなで一緒にやる”ことが大事。」などと理事長になるまでの経緯や心構えなどを教えていただきました。このほか男女共同参画はもちろんのこと、土地改良区運営やほ場整備事業計画の地元取りまとめ、農業生産の法人化に伴う高収益作物の導入など多岐にわたり意見交換を行い、共に男女共同参画を進めていくことを確認し研修を終えました。

 胆沢平野土地改良区では来年2月に女性理事が誕生いたしますので、実際に理事として長年務められた奥村理事長の経験談は大変勉強になりました。また、場所は違えども共通の課題や問題を抱えており、親近感を覚えました。研修全体を通じて、今後女性の会として内外問わず交流の輪を広げたり深めたりすることで、それぞれの土地改良区が抱える問題解決の糸口が見える可能性が多分にあると感じました。

 「日本のひなた水土里ネット女子会」は、会員同士の交流や、他県との意見交換、要請活動への参加など、積極的に活動しており大変参考になりました。大島堰土地改良区の奥村理事長は、行動力と活力があり、他者にも自分にも常にジェンダーレスの意識を持っている素晴らしい方です。今回の研修を通して、本会の役割について改めて考えさせられました。貴重な機会をいただきありがとうございました。

【水土里ネットみやざき職員との意見交換】

【熱心に語る奥村理事長】

【奥村理事長との意見交換】

【髙橋優恵副会長】

【高橋帆南美さん】

 

 

 

 

 

 

 

 

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