令和6年4月22日に岩手県ため池サポートセンターの看板掲揚式が行われました。このセンターは、老朽化が進む農業用ため池の管理者等に対し、技術的な指導・助言を行い、施設の適切な管理と保全を図ることを目的に、岩手県が岩手県土地改良事業団体連合会内に開設したものです。

 開設にあたり、岩手県農林水産部の今泉元伸 農村整備担当技監が、「近年、自然災害が頻発化・激甚化しており、これまで以上に自然災害への備えが重要となっている。県では一人ひとりが安心・安全でいきいきと暮らせる農村社会の実現のため、農業用ため池の防災・減災対策を重点事項に位置づけ、市町村や土地改良区と連携しながら、ハード、ソフト対策を一体的に進めていく。また、ため池管理者の管理技術面においても、ため池サポートセンターによる技術支援を強化し、農業生産に必要な用水の安全確保に寄与していきたい。」と挨拶しました。

 次に、本会の髙橋隆会長が、「県内には、防災重点農業用ため池が733箇所あり、自然災害によるため池決壊等により、下流域の住宅や公共施設への被害、地域住民の生命にも危険が及ぶような事態も懸念され、ため池を健全な状態で保全・管理することが何より重要と考えている。今年度から「岩手県ため池サポートセンター」の管理運営業務を県から受託し、窓口相談対応や技術研修会、巡回点検などを行いため池管理者の方々への適時・適切な指導や助言を通じ、ため池の適切な管理と保全を実現し、安全安心な農業農村の構築に寄与していきたい。」と挨拶しました。

 その後、看板を囲んで記念撮影を行い、ため池サポートセンター事務局のある2階フロアに看板の掲揚を行いました。

 本会はこれまでも、ため池の劣化調査や廃止に向けた工事設計を行うとともに、ため池ハザードマップ作成や災害復旧支援等も積極的に推進してまいりましたが、本日のため池サポートセンター設置を契機に思いを新たにし、ため池の適切な管理と保全を実現できるよう、岩手県並びに関係機関と連携を密にし、本会職員一丸となり、県内の農業用ため池の防災減災に努めてまいります。

 

【挨拶をする今泉元伸農村整備担当技監】

【挨拶をする髙橋隆会長】

【左から、千葉専務理事、髙橋会長、今泉担当技監、東梅総括課長】

【左側、髙橋会長、右側、今泉農村整備担当技監】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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