8月29日、猿ヶ石北部土地改良区主催による令和7年度施設見学会が開催されました。この見学会は、水利施設管理強化事業における推進活動の一環として、地域の農業用水の水源である田瀬ダムから各ほ場へ水がどのように流れて来るのか、また農業用施設が持つ様々な役割について、地域の子供たちに学んでもらうことを目的としています。今年で開催15回目。今回は、花巻市立東和小学校4年生の児童53名が参加しました。
開会にあたり、小原理事長より「今日見学する田瀬ダムには、雨水を貯めたり、田んぼの水に使ったり、電気を作ったりといった様々な役割がある。自分の目でしっかり見て説明を聞いて、分からないことは質問をし、施設の役割をしっかり学んでもらいたい。」と挨拶しました。
児童たちは、最初の見学地「中央幹線用水路」で、用水路に流れ込んでしまう草木やゴミを除去する除塵機の仕組みについて説明を受け、実際に操作を体験。除塵機がどのように動いているのか間近で見て、その役割を学びました。
次に訪れた「町井地区」では、整備された水田を前に、農業における水の循環など、その重要性や、稲の育成に必要な水の量についてを学び、さらに地域で生産された米粉を使ったパンの製造方法の紹介があり、児童たちは農業と食のつながりに理解を深めました。
最後の「田瀬ダム取入斜樋」では、稲の育成には温かい水が必要なため、ダムの水面に近い場所から取水することや、田瀬ダムが農業用水の貯留だけでなく水力発電等さまざまな役割を果たしていることについて説明を受け、実際に取水ゲートの開閉スイッチの操作を体験し、施設の仕組みについてを学びました。
児童たちは、「除塵機に引っかかったゴミはどうやって捨てるの?」「水の量が増えたらどうするの?」「取水ゲートまでの続くトンネルはどうやって掘ったの?」など積極的に質問をし、水と農業水利施設の関わりについて学びを深めました。

【挨拶する小原雅道理事長】

【除塵機の説明を聞く児童】

【説明する薄衣忠孝さん(町井地区)】

【取水ゲートの開閉スイッチを操作する児童】
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https://www.iwatochi.com/main/06/osirase/osirase1215.pdf