本会は8月26日(水)、27日(木)の2日間にわたり、盛岡市繋「ホテル紫苑」において、土地改良区運営の強化並びに職員の資質向上を図ることを目的として、令和8年度水土里ネット職員研修会を開催しました。本研修会には、土地改良区職員34名が受講し、簡易な基盤整備について、AIの活用、今後の土地改良の方向性、さらにカスタマーハラスメント対策など、多岐にわたるテーマについて講演が行われました。

 開会に当たり、本会の千葉匡 専務理事が「農業を取り巻く課題に対応するため、従来の整備に加え、簡易な整備による大区画化を加速させることが急務である。同時に、水土里ビジョンを通じた市町村との連携による組織強化も欠かせない。本研修では、そうした事業推進に加え、新たな時代のAI活用や適切なカスハラ対策を学んでいただき、今後の業務運営の一助となることを祈念する。」と挨拶しました。

 初日の研修では、岩手県農林水産部農村建設課の筑後裕士 農地整備担当課長が『農業者等が行う簡易な基盤整備について ~チャレンジ・簡易な基盤整備!より早く効果を実現するために!~』と題して、農業農村の現状や、岩手県の基盤整備の状況を交えて説明した後、昨年度創設された大区画化等加速化支援事業や、団体営ほ場整備事業による簡易な基盤整備等を推進していく重要性について解説しました。

 続いて、株式会社Badassの田中裕也 代表取締役が『はじめての AI 研修会 〜AI って何? から理解・活用まで〜』と題して講義を行いました。急速に普及が進むAI技術について、AIの基本から種類、現在に至るまでの歴史や最新のニュースを交えて説明したほか、安全な活用方法や留意点、具体的な実践例などを解説し、業務への取り込み方について学びを深めました。

 初日の最後は、都道府県土地改良事業団体連合会会長会議顧問の進藤金日子 参議院議員がリモートでの講義を行いました。『今後の土地改良の方向について』と題して、農業農村整備の政策的な位置付けや関係予算を確保する重要性などについて、具体的な数字を交えながら土地改良事業の今後の展開を説明しました。

 2日目は、株式会社Truthの前澤暢子氏を講師に迎え、約3時間にわたる『カスタマーハラスメント対策研修』を、グループワークを交えて実施しました。受益者や地域住民と接する機会の多い土地改良区において、理不尽な要求やハラスメント行為に対し、組織としてどのように対応すべきか、具体的な事例や対策方法について詳しく学びました。また、グループワークを通じて、各土地改良区の職員同士が情報共有を行う、貴重な機会となりました。

 参加者からは、「簡易な基盤整備の推進に向けた事業を詳しく知ることができたので、現場での対応に活かしたい」「これまでハードルが高かったAI技術について、注意点を踏まえた具体的な活用イメージを持つことができた」「カスハラ問題に対して個人の判断ではなく、組織として毅然と対応する仕組みづくりの必要性を強く感じた」などの感想が寄せられました。

 この研修会で学んだ事が各土地改良区内で共有され、新たな技術の活用や適切な組織対応への理解が進み、今後の業務運営の一助となることを期待します。

 本会では、土地改良区職員に対し、今後も引き続き研修会を開催してまいります。

 

講演をする筑後農地整備担当課長

講演をする田中氏

リモートで講義する進藤議員

講演をする前澤氏

研修会場の様子

 

 

 

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