本会では、令和4年度新人研修として、初夏の青空のもと、農事組合法人「農の未来 武道(ぶどう)」の皆様からご指導をいただき、農業体験を行いました。

 本研修は、農業を実際に体験することで、ほ場整備の重要性を深く理解するとともに、農家のニーズを読み取り、計画・設計の質を高めることを目的としています。

 農業体験は本会の新人1人を含む職員3人が、盛岡市玉山の「農業競争力強化基盤整備事業武道地区」のほ場整備を実施した水田で、田植え作業の体験をさせていただきました。

 現地での作業は、田植え機への苗渡しや苗箱の洗浄の他、実際に田植え機の運転もさせていただきました。

 事業を実施した水田は、道路と水田の高低差が小さく、スムーズに苗渡し作業を行えました。また、耕作道は道幅が広いため軽トラックと田植え機のすれ違いがしやすく、水田間の移動が効率的にできていました。ご指導くださった方からは、作業が効率的に楽に出来るようになったと喜びの声が上がっていました。

 今回の研修を通して、ほ場整備事業を行ったほ場では、いかに農作業がし易くなるか身をもって体験することができました。また、GPS付の田植え機の運転も体験することができ、これからのスマート農業に対応したほ場の計画・設計等に生かすことができる経験となりました。

 最後に、農事組合法人「農の未来 武道」の皆様、農繁期に大変丁寧なご指導をいただき誠にありがとうございました。おかげさまで貴重な体験ができ、有意義な研修となりました。心から御礼申し上げます。

 

≪参加者からの一言≫

総務管理部 管理指導課 主事 山下 知佳(1年目)

 農作業の大変さや整備された水田での作業のしやすさを感じることができた。農家の方々が作業しやすい現場づくりに少しでも貢献できるよう業務に取り組んでいきたい。

 

 

 農事組合法人「農の未来 武道」は、盛岡市玉山区(当時)で初めての集落営農法人として平成25年1月7日に設立され、法人の構成は26戸、代表理事組合長竹田浩久氏をはじめとして、地域の農地の有効活用、後継者育成等、意欲的な取り組みが評価されています。

 前身の「武道大豆転作組合」は、早くからの大型機械の導入、省力化栽培が評価され、平成12年に農林水産省農産園芸局長賞、平成17年には岩手県の「集落ビジョン大賞」を受賞しています。農事法人「農の未来 武道」設立後は、東北工業大学、京都大学などの研究グループが行う国内初の小型無人機「ドローン」による栽培管理システムの実証実験に協力、先進的な農業技術に対しての意欲的な姿勢が引き継がれています。

 

【GPS付田植え機の運転
手を放してもまっすぐ進みます】

【水田での苗渡し作業】

【苗箱の洗浄作業】

 

 

 

 

 

 

 

 

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https://www.iwatochi.com/main/06/osirase/osirase1020.pdf