1月30日(月)、本会は、ホテルメトロポリタン盛岡ニューウィングにおいて『令和4年度水土里ネット役員研修会』を開催し、土地改良区役職員等約210名が出席しました。

 開会にあたり、大宮惇幸本会会長が「国の農業農村整備事業関係予算は、令和4年度補正予算と令和5年度当初予算を合わせ、総額6,134億円が確保されました。次年度以降も農業農村整備事業関係予算が継続的に確保されるよう、役職員一丸となり国や県などへの要請活動を引き続き展開してまいる所存であります。」と挨拶しました。

 千葉和彦岩手県技監は、「県では、燃料価格高騰による影響を緩和するため、農業水利施設の電気料金上昇分に対する補助事業を創設したところでありますが、更なる運営基盤の強化に向け引き続き維持管理の省力化や複式簿記の定着、活用などの取り組みを支援してまいります。」と農林水産部長挨拶を代読しました。

 全国水土里ネット会長会議顧問の宮崎雅夫参議院議員は、「安定的に必要な予算をしっかりと確保することが大変重要であり、その入口にだいぶ近づいてきていると感じておりますが、予算の確保は毎年毎年の戦いであります。これからも皆様方の御指導、御支援をいただきながら必要な予算の確保を続けて参りたいと思います。」と挨拶しました。

 研修では、千葉技監が『いわて農業農村整備の展開方向2023~2026(素案)について』と題して、いわての農業農村整備の展開方向が目指す将来像やそれを実現する重点施策等について講演しました。

 続いて、農林水産省 農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーである谷崎修氏(雫石町役場農林課林業係主査)が、『増加するイノシシ、その生態と対策について』と題して、県内のイノシシの生息及び被害状況やその被害対策について講演しました。

 次に、株式会社紫波酒造店の小野裕美酒造部部長兼杜氏が、『女性南部杜氏の歩みと地域の恵み』と題し、まだまだ男性社会である酒造りの現場で女性杜氏として働くことについてや、日本酒作りに適した地域の恵みについて講演しました。

 室本隆司全国水土里ネット専務理事は『土地改良団体における男女共同参画について』と題して、土地改良の分野において男女共同参画を進める重要性や直面する課題など今後の活動展開について講演しました。

 次に、全国水土里ネット会長会議顧問の進藤金日子参議院議員がオンラインで、『我が国の政策の展開方向』と題して、令和5年度予算の概要やデジタル田園都市国家構想総合戦略、日本の農業・食料の現状について講演しました。

 最後に室本隆司全国水土里ネット専務理事が、『土地改良について』と題して、農業農村振興に貢献する土地改良区のこれからの運営基盤の強化方向や農業農村整備事業関係予算の重要性について講演しました。

 出席者は、様々な分野の見識を深めていました。

 

【主催者挨拶をする大宮惇幸会長】

【来賓挨拶をする千葉和彦技監】

【来賓挨拶をする宮崎雅夫顧問】

【講演する谷崎修氏】

【講演する小野裕美氏】

【講演する室本隆司専務理事】

【講演する進藤金日子顧問】

【研修会場の様子】

 

 

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