10月11日、第45回全国土地改良大会福井大会が『「水土里」がある。「幸福(しあわせ)」がある。「笑顔」がある。~ふくいで語る土地改良の未来~』をテーマに、福井県越前市で開催され、武村農林水産副大臣ほかを来賓に迎え、全国の水土里ネット関係者約4,000人が参加しました。

 開催にあたり、主催者の全国土地改良事業団体連合会 義經賢二副会長が、「全国から4,000人を超える皆様が集い、全国大会を盛大に開催できることに、大会の運営に当たられた方々に対し大いなる御礼を申し上げる。永平寺を開山した道元禅師は、柄杓で汲んだ水を必要な分使ったら、下流で水を使う人のために残りの水をもとの川に戻したと言われている。この“杓底一残水”の心は、土地改良の真髄であり、古来より先人の間で脈々と受け継がれてきた精神でもある。この大会を通じて土地改良の大切さを全国の皆様に共有し、発信していこうではありませんか」と二階俊博会長挨拶を代読しました。

 また、来賓の武村展英(のぶひで)英農林水産副大臣が、「土地改良は、全国各地で豊かな国土づくりに貢献してきた。農業生産の根幹を支える土地改良は、持続可能で強固な食糧供給基盤を確立し、食品安全保障や農村地域の安心安全な暮らしを実現するうえで大変重要な事業であり、その中でも土地改良区は重要な役割を担い地域農業農村の維持発展等に寄与している。元気で豊かな農村を次世代に継承していくためにも、引き続き土地改良を着実に推進していく。土地改良事業の推進に必要な予算については、令和5年度の当初予算と前年度補正予算を合わせて6,434億円を確保することができた。現在皆様のご期待に沿うことができるよう、来年度に向けて予算を要求している。」と祝辞を述べました。

 式典では、長年にわたり土地改良事業に尽力された方々の功績を讃える表彰式が行われ、本県からは小野寺道雄氏(照井土地改良区理事長)が全土連会長表彰を受賞しました。

 大会翌日の12日には、本会役員らが『ゆりの里公園』及び『九頭竜川下流鳴鹿(くずりゅうがわかりゅうなるか)中央管理所』を視察しました。

 『ゆりの里公園』は、ユリをメインとした交流の場として平成16年に農村振興総合整備事業で整備した公園で、国営かんがい排水事業による調圧水槽の設置を契機に、公園整備の強化による交流人口増加を目的として農産物直売所、農家レストランを整備し、地域農業の発展を目指しています。

 『九頭竜川鳴鹿中央管理所』は、老朽化や水質悪化等の問題を抱えた旧来の開水路をパイプライン化することで、水質の保全と維持管理の軽減を図るとともに、新たな受益地域を取り込み農業用水の再編を行うことで地域全体の農業用水の安定供給を図りました。

 

【挨拶する義經副会長】

【祝辞を述べる武村農林水産副大臣】

【全土連会長表彰を受賞した小野寺氏】
(左から3番目)

【ゆりの里公園にて】
調圧水槽

【九頭竜川鳴鹿中央管理所にて】
実際に地中に埋められているパイプラインの一部(最大口径3.5m)

【九頭竜川鳴鹿中央管理所にて】
実際に地中に埋められているパイプラインの一部(最大口径3.5m)

【九頭竜川鳴鹿中央管理所にて】
説明を聞く参加者

 

 

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