本会では、6月1日、次代を担う若い世代に農業農村整備を理解していただくことを目的に、豊沢川地区の農業水利施設現地研修会を開催しました。
この会には、岩手大学農学部濵上邦彦准教授、杉田早苗准教授の引率のもと、同学部食料生産環境学科3年次生21名が参加しました。
始めに、豊沢川土地改良区管内の“水がめ”である豊沢ダムでは、岩手県県南広域振興局農政部北上農村整備センター豊沢ダム管理所の横塚勇作技師から、同ダムは花巻市及び北上市にまたがる4,000haを超える水田地帯に農業用水を安定供給するための重要な水源施設であることや、監査廊の目的はダムの漏水や揚圧力の状況を確認するためであることなどの説明がありました。
その後、豊沢ダムの監査廊に入りましたが、参加者の皆さんは、およそ45度の急な階段に驚きつつ、ダム管理の苦労を身を持って感じているようでした。
次に新田堰頭首工では、豊沢川土地改良区髙橋憲幸業務課長から、頭首工のゲートは自動制御により豊沢川から用水路に水を引き込み、農地にかんがいしている。また、平成15年度に、鋼製転倒ゲートからゴム堰に改修されたなどの説明があり、また、バスの車中では、大幹線用水路の大分水工について説明がありました。
最後に宮野目揚水機場では、口径600mm、最大取水量1.084㎥/sの両吸込渦巻ポンプと北上川から取水するための水門を見学し、豊沢ダムだけでは末端農地のかんがい用水が不足するため、その補水として北上川から直接揚水し供給していることやIoT技術を活用した水田の水管理について説明がありました。学生たちは、階下のポンプを覗き込みながら、揚水機場の重要な役割について、感心した様子で聞き入っていました。
参加した学生の皆さんは、興味深く熱心に話を聞いており、将来の技術者としての知識を得る貴重な体験となったようです。今後の活躍を期待しております。
なお、この見学会の開催にあたっては、県南広域振興局農政部北上農村整備センター並びに豊沢川土地改良区にご協力いただきました。あらためて感謝申し上げます。
本会では、農業農村工学技術者の育成に向けた取組を今後も継続して実施していきます。

〔豊沢ダムの説明をする横塚技師〕

〔監査廊内で揚圧力施設を見学する学生〕

〔取水施設の全景〕

〔新田堰頭首工を見学する学生〕

〔宮野目揚水機場にて説明をする高橋業務課長〕
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