岩手県ため池サポートセンターでは、令和8年7月3日(金)八幡平市西根地区市民センターにおいて、ため池転落事故防止に向けた研修会を開催し、市町村、土地改良区、多面的機能交付金活動組織等から約50名が参加しました。
研修に先立ち、主催者である岩手県農林水産部農村建設課の佐々木伸吾課長が「ため池は、地域農業を支える重要な水源である一方、地震や豪雨の際には災害のリスクを伴う施設でもあります。また、県内においても、草刈り作業中にため池へ転落する事故が発生しており、日頃からの適切な安全管理が重要です。今回の研修を通じて、農業水利施設における水難事故の現状や、事故防止に向けた安全対策について理解を深めていただきたい」と挨拶しました。
研修の前半は、(一社)水難学会の斎藤秀俊理事(長岡技術科学大学大学院教授)から「農作業時のため池転落の現状と一人でできる安全対策」と題して講義をいただき「農作業事故による怪我人は年間6万人といわれており、そのうち水路やため池での事故は50%を超えている。中でも、草刈り中の事故が77%を占めている」との説明がありました。参加者は、ため池での草刈り作業がいかに危険であるかを再認識していました。
その後、高石野溜池に移動し、実演研修が行われました。水難学会の安倍淳理事を講師に迎え、ため池での転落事故を想定した実演では、スタントマンが実際にため池へ転落し、転落時の対処方法、救助方法のポイント、脱出器具等を使った這い上がり方などについて紹介されました。参加者は真剣な面持ちで説明に耳を傾けており、ため池の安全対策に対し、関心の高さがうかがわれました。
今後も、岩手県ため池サポートセンターでは、ため池の危険性について周知を図り、転落事故ゼロに向け、安全対策等に関する啓発活動等に取り組んで参ります。

【農村建設課】 佐々木伸吾課長

【水難学会】 齋藤秀俊理事

【水難学会】 安倍淳理事

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