6月13日(火)、JICA(国際協力機構)による「統合的水管理に基づくかんがい排水技術」研修が胆沢平野土地改良区(及川正和理事長)で行われました。

 当土地改良区では、平成20年度から3年間、JICA受け入れを行なわれており、当時は「中央アジア・コーカサス水利組合」の方々が、日本型水管理組織、住民参加型維持管理の取組を研修されました。

 今回は、「日本のかんがい排水技術に関する知識と応用できる能力向上」を目的として、JICA研修受託機関である(一社)海外農業開発コンサルタンツ協会の原田研修事業部部長、阿部次長らの随行によるアジア、アフリカの中央政府、地方政府技術者等14名が訪れ、農業用水の維持管理体制の他に、胆沢平野土地改良区の特徴ある運営手法について、及川理事長から説明を受け、意見交換を行いました。

 意見交換では、「南スーダンでは全て水田を作ると水が足りなくなるので国が制限するが、日本ではどうしているのか」という問いや、「賦課金の徴収はどのように行われるのか」、「土地改良区に入らない農家もいるのか」、「多くの資格を取得しているが役員も取得しているのか」など、通訳の方も回答が難しい場面もありました。予定した時間を30分間オーバーするほど活発な質問が飛び交いました。

 来区の記念として、及川理事長から研修団一人ひとりに、奥州市の歴史ある「南部鉄器」で作られた兜の風鈴が送られ、及川理事長は「この風鈴の音を聞きながら、この地を思い出していただければ」と話されました。

 

【風鈴の音を確かめる研修団の方々】

【研修団の方々と記念撮影】

 

 

 

 

 

 

 

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